ピアノの先生
先日、ピアノの発表会がおわった。
早いもので5年目突入。未だ、レッスンは親も参加しているけれど、だいぶ一人で先生と話ができるように。
まだまだ理解不足で話の趣旨が飛んでしまうこともあるけれど、楽譜は読めるようになってきた。
習いごとはどうやって探しますか?
口コミ?場所?スケジュール?
我が家はたまたま近いというだけの理由で入ったピアノ教室だったが、先生と本人の相性が良かった。
それはうちの娘に限らず、先生が子どもの話をよく聞いてくれるから。曲もどんなに突っかかっても一度は最後まで聞いてくれる。
私自身も色々な先生についたので、先生の姿勢、考え方に驚いた。(ピアノの先生としては珍しい寄り添い型教育)
音楽は楽しむもの、上手い下手技術については問わない。という方針。
なので、発表会は曲もスタンスも様々。
そこで先生自身に技術がなければ生徒は集まらないだろうが、、先生自身はある程度の技術と経歴もあり本人が求めれば、希望する形で対応が可能だ。
あくまでも、本人が希望すれば、、
でも、だから、、、
正直、ここ2年ほどその方針にモヤモヤしていた。楽器はアスリートに近い要素もある。日々叱咤激励をし、必要以上に注意しながら練習しないとなかなかうまくならない。
ある一定のレベルまでは完全に練習量に比例する。また、小さければ絶対に親の管理がかかせない。
実際、コンクールなどに出る子は親のサポートが半端ない。
私の考えとして、ある程度上手くならないと楽しくない。だから楽しみに近づくまでは側で伴走する、その前に挫折したらそれまで。
そもそも、上手くないのに楽しめるのか?
意地悪な言い方かもしれなあたが、、
しかし、今年の発表会は驚くことがあった。明らかに10歳になった子たちは表現力が上がっていたのだ。
技術的には上手くない。でも聴かせるということを意識している。
小さい子が、好きだから続けらるのは、先生が子供のペースで、言葉をきいて、曲を選んでくれているから、それに尽きると思う。
低学年で辞めてしまったらこの域に辿りつかないだろう。技術ではなく、心の成長とともに楽器を演奏する。
これは本人にとって幸せなこと。
しかし、プロになりたい、人に聴かせたい、という気持ちがある場合は一つ踏み出さなくてはならない。
音楽を楽しむことは親が考えていた道順ではない道から辿り着くことができた。
ここから先、娘は音楽を自分の中でどこに位置付けるか。
塾との両立はどうするのか?
本当に周りの大人の考え方によって子供の未来は大きくかわる。
目標に行き着く方法は一つではない。
改めて感じた出来事でした。